ブレイン・プログラミングの感想|疑似科学本で古式ゆかしい自己啓発本

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アマゾンで月末まで5冊以上買うと、購入額の5%のクーポンがもらえると言うので色々本を購入しました。

4冊目まではすらすら決まって、5冊目を迷っていたところ、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に上がっていたのがこの本。

「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」

商品説明に

日テレ系「世界一受けたい授業」に著者が出演、大反響!!
世界累計2700万部を叩き出した『話を聞かない男、地図が読めない女』著者の最新刊!

とあり、あ日本のテレビ出た人か。それに『話を聞かない男、地図が読めない女』はブックオフで確かに結構見たな。

ベストセラーだったからよく見たんだろうな。(売れた本ほど中古市場に出回りやすい。)

なんて思って購入しました。

最近のアマゾンはとにかく早い。翌日には手元に届き読み始めたのですが、1章を読んで失敗したことがわかりました。

ナポレオンヒルが思考は現実化する~!?

え!?21世紀も20年近い段階でナポレオンヒルですか!?確かにブックオフで21世紀初頭に色々見かけましたが、今更はないでしょ。第1章の1行目からナポレオンヒルで始まったのでヤバイという気持ちが一杯になり、読む前に色々調べてみました。(買う前にすべきだった。)

アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズは自己啓発界のローカル芸人!?

脳科学と書いてあったし、タイトルがブレインプログラミングだし、てっきりこのアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズは科学者、少なくとも科学に詳しいライターと思っていたんですが、全く違う。

この人達は根っからの自己啓発屋さんだった。

このブレインダンプの原題、The Answerの海外での評価をどうだろうと思ってアメリカのアマゾンで検索してみると

あれ?発売が去年だし、高評価だけど感想は少ないな。アメリカの人ではないのかな?

じゃイギリスのアマゾンで調べてみよう。

またしても昨年の発売で、こっちはさらに評価の数が少ない。え、このブレインダンプの目次を見てもイギリスに行って、イギリスで本を出すと書いてあるけど、イギリスでは全然売れていない?

って、ことでよく見てみると子の人達オーストラリアの人らしい。ならば、オーストラリアで調べよう。

お、やっと2016年に発売されていて評価もついている。しかし、日本とほぼ同じ評価数って。やっぱテレビに出る影響は大きいなという思いと、イギリス進出失敗したのかなって残念な気持ち。

ちょうど仮想通貨関連のニュースでお笑い芸人のかつみ&さゆりの記事を見たので、自己啓発界のかつみ&さゆりかななんて思ってました。

東京進出を目指したけど結局ダメで関西ローカルで頑張ってますみたいな。

地元オーストラリアのブレインプログラミングの低評価の感想

じゃ、自己啓発界のかつみ&さゆりことアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズの地元オーストラリアでの評価を見てみよう。

おおむね高評価と言えるけど、低評価の内容を見てみよう。

回答より多くのガイドライン。

このような大胆なタイトルで私は本の全体的な調子である「考えるとそうなる」ではなく、もう少し実体を期待しました。 いくつかの部分では、私はこの本が単なる金銭的利益のために書かれたと感じました。確かな回答の仕方がほとんどなく、かなり泡立っているようです。 しかし、答えは肯定的であり、何もなければ、読者が積極的に考え、同じような人々に囲まれるように促す。 本当に革命的でも心に吹かれるものは何もありませんが、目標を書き、視覚化し、自分の人生に責任を負うことが穏やかな話です。 それは新しい年を始める良い方法です。

グーグル翻訳のレベル上がってるなという感じですが、一応ちょっと手を入れてます。

「答え」が少なく、「役に立つかもしれないいくつかのアイデア」。

この本には全く新しいものはありません。それは、元気になった情報のほんの一束です。 他の自己啓発本を読んだら、さまざまな情報源から1か所に集められた情報とほぼ同じです。 あなたがジャンルに慣れていないなら、役に立つヒントがいくつかあります。私は、集中する必要があることを思い出させるためにいくつかのことを見つけました。

あなたがジャンルに慣れていないなら、それはおそらく最初に読むのに良い本です。

他のセルフヘルプの本を読んだら、気にしないでください。 あなたはたぶんそれをすべて知っているでしょう!

やっぱりナポレオンヒルが1行目から出ているだけあって、過去の自己啓発業界の総集編かぁ……。

疑似科学的ナンセンス

私は最初の章から、この本を楽しむつもりはないことを知っていました。 著者は、 “引き寄せの法則”のようなたわ言、でたらめな話を当てにならない話]、ほらではなく科学のように見せるために、解剖学と生物学の厄介な説明を使用しようとしています。 ここでの答えは無く、ただ空の約束です。 有用な助言を提供する市場には、より多くのより良い自己啓発の本があります。

あああ引き寄せ系の疑似科学かぁ。やっぱりなぁ。新刊でこんなババを掴まされるとはアホ過ぎる……。

ブレイン・プログラミングは思考は現実化する直系の平凡な自己啓発本だった

このブレイン・プログラミングの日本の版元のサンマーク出版がうまいことやったのか、そもそも日テレ系「世界一受けたい授業」が根拠なんて出演者に丸投げしちゃう系の番組だったのか……とにかくあの番組が信用できなくなった。

というか科学的な根拠があるかどうかとか、疑似科学でもテレビはどうでも良いのか……。

僕は自己啓発本を読むにあたって何でもかんでも科学的根拠が欲しいわけではありません。

斉藤一人さんの本なんかは結構好きですし、昔ながらの教えとか楽しくなる考え方をしているだけというなら良いんです。

斉藤一人さんなりに根拠はあるといっていますが、不思議なことは楽しいしいいじゃないというのは賛成です。

でも、このアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズのブレインダンプは科学や医学で得られた情報を自身の著作に都合よくつまみぐいしただけの疑似科学本です。

古式ゆかしい王道の自己啓発本と考えれば楽しめる……わけない。読むのきつい。

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